「人の話を最後まで聞かず途中で発言を遮る」
「朝令暮改」
「人の言葉を借りて自分の意志を伝える」。。。。
耳の痛い言葉ばかりです。

 

リクルートのDNA―起業家精神とは何か

 

実は、リクルートの創業者の江副浩正氏の欠点です。「管理職教育プログラム(ROD)」を作り、その中で自らを社員から評価してもらった言葉だそうです。江副氏は、他者の意見を素直に取り入れ、反省し、会社を急成長させました。

受け継がれるリクルートのベンチャー精神を作り上げた江副氏の本から、いくつか参考になるポイントを紹介します。

 

間違えを認め、反省する

創業初期の時に、中途採用を実施する際に800万円もかけて、日経新聞に人材広告を募集しました。結果は散々なものに。(2人採用うち1人はすぐ退職)。

「職を探している人は、まずは求人欄を見る。・・・・そこに5回も出せば、10分の1の費用で同じ効果が得られただろう」という批判を江副氏は受け、(2時間程の議論の後)素直に謝っている

また自前の印刷工場を持つかどうかの決断をする際にも、印刷部長の反対意見を聞き、直前で謝罪して工場設立を断っています。周りの助言を真摯に受け止め、意固地にならず即座に対応している姿勢は、自由闊達な風土を作っている一因とも言えるでしょう。

 

☑褒めるべきときは褒め、叱るべき時に叱る。

当然のようなことですが、なかなかできていません。リクルートではそれを大げさすぎる程に行っています。

拍手をする、表彰状を渡すというだけでなく、「机を叩き、ドラムロール」、「大ホールを貸し切っての表彰」。「一人一人違う表彰状の文章」など大げさすぎる程褒めること、やる気を醸成しやすい環境を作っています。

逆に叱るときは、基準を決めてしっかりと叱ります。人前で叱ると自由闊達な風土を壊すので、個室に呼んでこっそりと。そういう細かな心掛けを大事にしています。

 

☑二位になることは我々の死

これまでに社会になかったサービスを作る上で、製品の特長をとらえて、競争状況を把握しています。

「情報誌は時刻表に似て、同じサイズが共存しにくく、1位と2位の差は大きい。」。そういった商品の特長を良くとらえて、常に競争状況を把握し、圧倒的な差をつける施策を行ってきました。

競争優位に立つために、自分の立ち位置を素直に把握し、儲けやすい市場を作る。よく改善が上手くいっている企業でも、社内の各工場の生産指標をベンチマークとして切磋琢磨しています。たとえ社内であっても素直に現状を把握する姿勢は大事です。

リクルートのDNA―起業家精神とは何か

今日から出来る改善ポイント


間違いを素直に認めること変わることにつながります。
改善提案の飛び交う自由闊達な風土づくりには、本書が参考になります。